なかなかメモを取ることができない場合、特にアイデアメモが残せないという場合に、ひとつ良い手があります。
よく言われることに、とにかく片っ端からメモしろ、というのがあります。思いついたことは、どんなにつまらないと思ったことでもとりあえずメモしておけ。メモする習慣をつけろ、とよく言われます。しかし、これは最初はなかなかむずかしい。そういわれてすぐにできるぐらいなら、誰も苦労はしません。
そもそも、「腹減ったなぁ」と思ったら、それをメモしておくのか? 「牛丼食いたいなぁ」と思ったらそれもメモしておくのか?
悩んでしまいますねぇ。
そこで、メモすべきかどうか悩まないために、何かひとつテーマを決めるのです。前にも「目的は持って」と書いたことがありますが、何のためにメモを取るのか決めるのです。「この件に関して、頭に浮かんだことは、とりあえず全てメモするようにしよう」と決めておくのです。
で、どんなテーマにするのがいいか、ですが。もちろん、ブログのネタとか、仕事に使えるアイデアとか、そういうものでもかまわないのですが、そんなものよりももっと良いテーマがあります。これがもう、一石二鳥というか本末転倒というか、どっちなのかよくわかりませんが、なかなかメモを取れない人にピッタリのテーマ。
どうすればメモを取れるようになるか。
平たくいうと「メモを取るためのメモ」というテーマで、思い浮かんだことなどをメモしていくんです。もちろん、本やネットで読んだことをメモしてもかまいません。
なぜ続かないんだろう、どうすれば続くんだろう、というようなことを、頭の中で「考える」だけではなく、あるいは、本やネットなどの外からの情報を「見る」だけではなく、両方をひっくるめて、とりあえずメモしておく。
外から入って来た情報に関しては、「これならできそう」とか「こんなことはできねぇよ」とか、自分の考えも一緒にメモしてみる。
とにかく、どうすればメモを取ることができるか、あるいは逆に、なぜメモを取ることができないのか、をテーマにしてメモを取るわけです。
あるいは記録として、どんな状況だったらメモを取ることができた、とか、こんな状況のときに、メモを取ろうと思ったけど躊躇してしまった、とか、今日一日メモを取るのを忘れていた、とメモするとか。どうも自分はこのペンが気に入ってないんじゃないか、とか、今使っているメモ帳は使いづらいとか、今日電車の中で見た人はずっと手帳に何か書き込んでいたけど、何を書いていたんだろう、とか。
そんなことをメモすればいいんです。メモの取り方とか、どうすれば取れるかだけじゃなく、メモを取ることに関して思い浮かんだこと、目についたこと、読んだこと、聞いたこと。そういったことをメモに残すんです。この場合は、メモに関することならば、どんなにつまらないことでもメモするようにしましょう。今使ってるペンは好き、とか、最近はちょっとメモが取れてるような気がする、とか、そんなことでもかまいません。
不思議なことに、このテーマだとある程度メモを取ることができるんですね。思い浮かんだことや、目にしたことすべてをメモすることはできないとしても、いままでちっともメモを残せなかった人が、少しは残せるようになります。少なくとも、ほかのことよりも入ってくる情報や頭に浮かぶことが多くなります。なにしろ、今一番自分を悩ませているテーマですから。しかも、目的と手段が完全に一致してますから。
この、メモのためのメモによって、自分がうまくメモを取れない理由がだんだんわかってきます。あるいは、こうやればできそう、という方法が見つかるかもしれません。
で、「これならいけそう」と思った方法を、ちゃんとメモに残したした上で、メモ術以外のメモで実際に試してみて、続けられればそれでよし。続けられなかった場合には、なぜ続けられなかったのかをまた考えて、それをメモする。
これを繰り返していくうちに、だんだんとアイデアメモを残すことができるようになってきます。
もちろん、そんなにきちんと切り分ける必要はありません。メモに関するメモを残していくうちに、段々他のこともメモするようになってくる可能性もあります。そうなればめっけもの。
そんなことをしたら、メモ術ヲタクになるんじゃないか、という意見もあるかもしれませんが、そんな心配は、メモを残せるようになってからしましょうや。
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